オンカジ捜査員にギャンブル依存症研修 理解深めて再犯防止につなげる(2025年11月13日掲載)_6
多くの人が「使いすぎ」を自覚【スマホ依存】の入り口とは? ケース別にご紹介!(樋口 進) +αオンライン 講談社 自分の担当地域の保健師と会っておくと、その後の相談がスムーズに進みます。 こうした状態に当てはまるなら、病的な依存の状態ととらえられます。 これは、スマホを使ううえでも起こる可能性があることです。 「もうやめよう」と思ってもやめられない、眠る前にスマホを使っていたら眠れなくなり寝坊する、大切な用事があるのに後回しにするなど、生活上さまざまなトラブルが起こるようになってきているなら、たしかに「スマホ依存」の状態といえそうです。 10代、20代では、1日平均6時間以上という人もざらにいます。 アプリでなければできないことがあったり、アプリを入れておけばできることの幅が広がったりもします。 これまでギャンブル依存症は、病的賭博、すなわち「衝動を抑えるのが難しい」病気として位置付けられてきました。 そのため、患者さんやご家族は、同じ悩みを抱える人たちが集まり交流できる自助グループ活動に参加するとよいでしょう。 病気という観点からは、ゲーム障害が依存症嗜癖のひとつとして国際統計分類ICD-11で位置付けられており、ネット依存も病気として検討されてきています。 ギャンブル等依存症とは、ギャンブル等にのめり込んでコントロールができなくなる精神疾患の一つです。 この日は、松下幸生院長が「依存症は脳の変化が起きている病気だと理解してほしい」と講義。 「使用時間が 1日〇時間以上ならスマホ依存」などという定義はありません。 目の不調など、長時間使用による弊害もみられるA さんは、スマホ依存といってもよいでしょう。 病的な状態を示す「依存」は、さまざまな対象に生じます。 (鴻巣病院 院長 ) 「今回だけ」「この程度なら」という甘い考えが、徐々に大きな問題へと発展していきます。 刺激を求める性質が強い人は、ギャンブルの興奮や緊張感に魅了されやすく、依存のリスクが高まります。 特に、単調な日常生活を送っている人にこの傾向が強く見られます。 借金による追い込まれた心理状態も、依存症を悪化させる要因となっています。 一方、家族はアルコールによる暴力やギャンブルによる借金の尻ぬぐいになどに翻弄され、本人以上に疲弊するケースが多くみられます。 研修後、取材に応じた松下院長は「犯罪を契機に病院につながる方も多く、(病院と警察で)有意義な連携ができれば」と話した。 その上で、「ギャンブル依存の人は『自分の意志が弱いからだ』と自分を責めてしまうが、そうではなく、病気がそうさせているというところがある。一人で解決しようとせず、家族や病院などに相談してほしい」と呼びかけた。 東北大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部精神神経科学教室に入局。 のちに国立療養所久里浜病院(現・独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター)へ。 専門はアルコール依存やネット依存、ギャンブル依存などの予防・治療・研究。 依存症に関するWHO研究・研修協力センター長や、アルコール関連問題予防研究会代表を務めるなど、依存症治療の分野で高く評価されている。 主な書籍に『アルコール・薬物関連障害の診断・治療ガイドライン』(共同編集、じほう)、『ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本』(監修、講談社)などがある。 警視庁は、オンラインカジノなどの捜査を担当する捜査員に対し、ギャンブル依存症への理解を深めるための講習会を初めて開きました。 正確な診断を受け、治療につなげるためにも、医療機関を受診しましょう。 専門医療機関での治療は、個人カウンセリング、集団療法、薬物療法など、複数のアプローチを組み合わせて行われます。 特に認知行動療法は、ギャンブルに関する歪んだ考え方を修正する上で効果的です。 同じ問題を抱える仲間との交流は、孤独感の軽減や回復への意欲維持に大きく貢献します。 定期的な参加により、長期的な回復をサポートすることができます。 はまりすぎる前にスマホの使い方をふり返り、問題点に気づき、見直しを進めていく必要があります。 1日何時間もスマホの画面を眺めているうちに、「これはまずいのではないか」「『スマホ依存』かもしれない」と不安になる人も少なくないようです。 LOSTは、Limitless、Once again、Secret、Take money backの4項目で構成されており、2項目以上該当する場合はギャンブル依存症の危険度が高いとされています。 さらに、訪問看護では、患者の生活リズムの改善や、ストレス管理の方法について、実践的なアドバイスを行うことができます。 治療とサポートの実際 すると、欲求は強いのにいくらギャンブルをしても満足できず、際限なく繰り返すようになります。 また、食事や趣味などギャンブル以外の他の刺激には驚くほど反応しなくなるという結果が脳画像検査の研究で報告されています。 ものづくりの楽しさを知る一方で、やはり人と関わる現場に戻りたいという想いから、訪問看護ステーションくるみに入職。 厚生労働省では、依存症対策全国拠点機関において、依存症の相談支援に当たる職員、医療従事者、生活支援者(障害福祉サービス事業者等)を対象とした研修を実施しています。 身近な居住地に利用したい自助グループ・回復支援施設があるかどうかの情報は市区町村、保健所、精神保健福祉センターにお問い合わせください。 医療的な観点から、猪原病院(敦賀市)の大森晶夫院長が講演。…